2013年1月21日月曜日

そこ退けそこ退け田舎者が通る

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あっテレビもねぇっ!あっラヅヲもねぇっ!



東京の生活にもそろそろ慣れて…んん?慣れてない?いやまぁ、田舎生活を7年やってましたからね。それも無理ないので大目に見てやってください。

なぜ、田舎を捨てたのか?


東京でベコ飼うだそりゃぁね。最近また田舎論が色々とはてなとかで湧いてるからあえて書かないけど、別に不便さにはもう慣れっ子だったし、あのままなら別に田舎に留まっても良かったと思う。

まずは仕事だけどこれは贅沢言ってしまったなと自分でも思う。でも、田舎にいると悲惨な程にチャンスは無い。安定的に活きる道は恐らく公務員か薬剤師しかないだろう。(僕のいた山口県の求人は薬剤師が一番高給取りだった。公務員はよく知らない。ただ、なんとなく…)

次に考えたのは子供達の教育。残念ながら我が家は毎月うん十万円もの仕送りをする能力の目処がたっていない。田舎にいて、所帯を持ったら家買って…みたいな鉄板ロジックも考えてみたけど…で、田舎に留まって地元の中学高校を卒業しても都会の大学行かないと意味ないなーとか、世間知らずになっちゃうかなーと。そう思わされたのが長男が近所のお友達に言っていた何気ない可愛い言葉でした。
今度ね!街のビルに引越すんだよ!!

当時、一軒家(借家)から隣町のマンション(5階建ての5階)への引越しを予定していました。5階建てがビル?まぁ、それだけじゃないんだけど、引っ込み思案でビビりな性格なので、いざ都会に行った時に驚いてビビるだろうな…とか思っちゃったんですね。

コミュニティという村八分


両親ともども田舎の出身者なので、仕事も辞めて東京のマンションを売り払ってIターンしてきましたが、何よりその街で生まれ育ったというコミュニティは数十年経っていても健在で、それは両親にとっては生活力の一部でした。というか今でもそうです。そんな両親に
こっちに来てお前らもスローライフしたら?

と薦められた事から僕達の田舎生活が始まりました。そりゃ都会生活を長年してた両親の説得力はかなりありましたよ。それと僕自身も都会生活に疲れていた時期でもありました。

しかし、いざ田舎生活してみると。嫌でも地域のコミュニティに参加させられます。僕は嫌いじゃない、好きでもない程度に田舎生活では必要なプロセスだと理解していました。その中で両親のコネにお世話になることが多々ありました。それ自体は悪くないとは思いますが、当然両親のコネなので年齢は両親と同世代若しくはそれ以上になります。親戚、両親の友人の集まりの席に呼んでもらう機会でいつも感じていたのは同世代くらいの人間がいないということでした。これは自分が住んでいた自治会でも同じことでした。しかし、それもある程度までは覚悟していたことだし、それなりに色んな刺激をもらって、与えてWin-Winになればいいなか?くらいに考えてました。

ありがたいことに父のコネからいただける農産物、海産物、etcはどれも絶品で、生活する上で僕達の暮らしを豊かにしてくれました。どれも隠居生活の暇つぶしに作られた作物や釣果物です。しかし、ありがたい反面、こういった不安が常につきまといました。
この人たちが亡くなったら…

ご存知無い方もいるかもしれないけど、田舎のスーパーって基本的に高いです。なんせ競走が無い(に等しい)から…そしていつしか田舎にいても都会にいてもどこでも生きていける様にする必要性があるのではないか?と思うようになりました。

フリーランスという道を模索


以前務めていた会社を辞めて。そういう方向で考えてみました。しかし、結果的に都会(東京)のお客様からソーシャルメディア経由で仕事を受注するという方法に落ち着きました。ちなみにウェブ開発の案件です。しかし、案件数は安定せず不安でたまらなくなりました。というのも海外にアウトソーシングするケースが増えてきたからなんです。と一概に言いきれればいいのですが…しかし、案件数としてはかなり厳しい状況でした。

田舎にいるのにお客さんは東京?


田舎で都会と同じレベルの案件は必要とされていないのではないか?と色々と田舎の案件を探っていて思いました。トレンド的に数年遅れているという状況は恐らく今に始まったことではないのかも知れませんが、「今までのやり方を維持する」という事に重要性が置かれていて、効率や安全性は二の次になってしまっている状態、若しくはその逆で「不必要/無意味に導入だけを目的にする」結果、今までのやり方とは大きく違うため運用出来なくなるという両極端な状況があります。また、運用コストに対する理解度の低さの問題など、結果的に導入報酬は貰えても、運用報酬を貰えないという状況もあったり、流石に運用報酬無しではこちらも運用に労力は使えないので放置するとこになりますが、放置して機能している間は良くても結局問題になってからこちらに泣きが入るというケースも珍しくはありませんでした。それでも「導入した責任」という意味のわからない責任という大義名分の元に無償で対応させられて、お互いに気持ちの良い仕事が出来ないケースが少なからず多数ありました。

そうなると運用まで理解のある(予算のある?)東京のお客様にどうしてもなびいてしまいます。しかし、田舎よりも個人事業主に対する信用問題など、契約スペック的にもかなり高いレベルでの対応を要求されます。これを嫌う人もいるかもしれませんが、僕としてはこちらの方がやりやすかったと感じました。

別にフリーランスにこだわっていない


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サラリーマンは気楽な稼業と来たもんだ…

いろんな方に薦められた独立ですが、お金を稼げればいいので、雇っていただけるなら何処へでも行きますよ。えぇ。

実は田舎に引越してすぐ独立を試みた


田舎には僕みたいな人間を雇ってくれるIT系の会社はありませんでした。以前務めていた会社(海運会社)に決める前まで、仕事を探す際にIT系の会社を探しましたが、当時(も今も)はそのような会社が求人を出していなかったし、そもそもそのような会社の数もかなり少なかったです。いえ、少ないと書くとやや大袈裟になるかも知れません。全く無かったに等しかったです。

だからって田舎を見捨てていいの?


最近twitterで町の若者にこう言われました。
ていうか、ときふじさんは見たかんじ<町名>みかぎってる感じですよね。

見限る?僕は市民として受け入れられてすらいなかったのにどうやって見限ることが出来るのだろう?街に溶け込もうと努力はしたつもりだ。町に家を買って定住する事も考えた。しかし、僕が町の人間ではない(正確には町で産まれたが育ってない)という事実は僕の努力ではどうすることも出来ない。でも、それを理由に冷たく接してきた人達も少からずいた。本当に町を見限っているのは、町の人間なのではないか?町に新しい風が吹くのを恐れているのは町の人間じゃないのか?

それに僕だって家庭がある。仕事をして稼がなければならない。それが出来ない街なら出ていくしかない。これ以上も以下の理由なんて無い。有効求人倍率0.1%と言う数字は冗談でもなんでもなくてリアルなのだ。親の持つ家、親の持つ仕事を貰い受けるならまだいい。それすらも無い人間にとって、子供達のミルク代を稼ぐ仕事が月給15万以下となるとこれはもう避難するレベルだと僕は思った。

目覚めよ田舎!


お前に何がわかるんだ?って何度も言われた。これは自治会の総会での話。僕が所属していた自治会では当然僕が最年少だった。毎年総会で地区のバランスシートを拝見する。で、僕が文句を言う。で、お前に何がわかるんだ?と言われる。この繰り返しだ。またアイツなんか言ってるよ。面倒臭いと。何言ってるかわからないし怖い。と。

実は田舎に限ったことではない。政治全体でも言えることだけど行政サービスは若者に対して存在しない。ジジイとババアしかいないんだからある意味民主主義?僕の自治会では毎年総会で何を決めてるか?は大体こんな感じ。

  1. 今年の旅行はどこの温泉に行くか?

  2. 今年の花見はどこでどの弁当を食べるか?


僕が払った自治会費はこんなこと、つまりこの人たちのレクリエーションに消える。平日に行ってるみたいなので僕は行けない。花見シーズンなんて僕は日本にいた事がほとんどなかった。「夜、通学路が暗いから街頭を増やそう」とか「あそこのT字路のミラーが割れてるから直そう」とか話題にすら登らない。若者たちは文句を言えるのか?というと総会にいないからそもそも町に若者なんていないことになっている。

いつだったか、ごみ捨て場にカラスやネコ避けのためにケージタイプのごみ捨てボックスを新たに設置したいというまともな提案があった。それに対してコストが8万円程かかるというものだった。まぁ、ネットで調べるとこんなのもあるのでコレでいいじゃんとツッコミたくなったけど、グッと堪えて話を聞いていたら「自治会費が上がるから」という理由で却下されてしまった。そしてその5分後には「どこの温泉に行くか?費用はどうする?自治会費?足りるのか?足りないなら保険を解約したらどうか?」という話をしていたから呆れた。

いつまでこの老害どもを放置するのか?


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外からの刺激を受け付けないのなら、中からやるしかない。つまり、田舎の若者たちにしか出来ない。でも、田舎の若者たちは老害どもに毒されている。老害たちの都合の良い様に躾けられている。若者なのに若者らしくない若者。昔は大人に歯向かい、自分で自分のやり方を貫き、失敗して、そしてそれを見ていた大人がアドバイスするみたいな感じが若者だった。今の若者はアドバイスを自己否定だと…で、否定されるのが怖い。だから否定される前に従っておく。世間的には良い子。でも、つまらない。ロスジェネ世代の僕が言うんだから相当だよ…

やってみてから見えてくる問題を知る事。ただただ怖くて何もできないからなかなかできない。今は特にIT革命という一種の産業革命があったせいか、シニア世代は「やってみて」もわからない事が多すぎるのも問題なのだと思う。というか何をやってみればいいのかすらわからないのだと思う。だから君たちがやってみせるんだ。
よくわからないし、君たちに任せる

と言わせなくてはならないんだ。それは僕なんかじゃなくて、この町で生まれ育った君たちじゃないと出来ないんだ…

3 件のコメント:

  1. [...] by tokifuji on 1月 31, 2013 in 未分類 with no comments ← older posts newer posts → [...]

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